映画ドラゴンクエストユアストーリーを見てきました。
最後の最後、映画館の中にいる人全てが時間が止まったような感覚になり、何が起きたかわからないまま、最後の敵と戦いが始まります。
最後に主人公が手にした武器は、、、そして最後の敵は。
主人公は世界を救うことはできたのか。
それでは、映画のシナリオを含んだ感想です。記憶があいまいで間違いがあるかと思いますがご容赦ください。
ドラゴンクエスト5の懐かしいドット絵で映画がスタート。
幼少時代
リアルにGAMEをやっている感覚から始まる、船の上でフローラと会うところを見て、あっこれはスーファミのようで、スーファミのドラゴンクエスト5ではない。
リメイク版なんだ!と理解できる流れ。
ビアンカ、サンチョ、親分ゴースト、気になるキラーパンサーの名前はゲレゲレ、ヘンリーとの出会い。
かなり早い展開で全てが進んでいく、さささっと。
サンタローズには懐かしいサンチョ、事前情報で入っていた声のケンドーコバヤシの方が、特徴ありすぎてサンチョを消してる印象。ボリュームというか抑揚がもう少し抑えてても良かったも、でも芸能界からのキャストなら無難なところかな。
ラインハット城に到着すると、ヘンリーがジャミ(ブラックドラゴンにがジャミを掴みながら)に拉致されてしまう。
→ゲームではリュカとヘンリーが遊んでる際に、白の王妃と結託した山賊が、城内に侵入してヘンリーを誘拐。
パパスの最後・・・
古代の遺跡でジャミとゴンズを圧倒するパパス。しかし、ゲマがリュカとらえて死神の鎌でパパスを脅迫。身動きの取れないパパスがジャミとゴンズに倒されます。
ゲマからトドメの一撃でメラゾーマ。
死ぬ直前、パパスは息子のリュカに思いをたくします。
青年時代前半
時は流れ奴隷として大神殿の建築現場で働かされています。
セントベレス山の死体流し場で、樽につめられた死体に紛れて脱出します。
体中にうんこを擦り付けてくさい臭いがすることで死体になりきり、オークやオークキングを騙すことに成功。滝の落ちる途中でスラリンが心配そうに樽を見つめています。
樽で脱出途中でホークマンに見つかりますが、プサンの助けでなんとか脱出に成功。
ラインハットに向かうために船にのります。門番のトムがヘンリーに気づかない。ここで出てくるカエルのエピソード、なにかを思い出したかのようにサンタローズに行く決心をするリュカ。
ヘンリーが「パパスさんには感謝している。リュカがピンチの時はいつでも連絡をよこしてね。」的な台詞。少し切なくなる。
サンタローズに戻るリュカ、ふとしたことで地下室にあるパパスの部屋に入る。
→パパスの秘密部屋はサンタローズの洞窟ではなく家の地下室に変わっていました。
パパスの部屋から出ると戻ってきたサンチョと再会。
自分が勇者かもしれないが、自分にはそんなことできないと葛藤する。
天空のつるぎをルドマンが所有しているため、サラボナに向かいます。道中でスラリンを仲間にし、成長したゲレゲレとも再会します。
→ゲームではパパスの部屋に天空のつるぎがありました。
サラボナに到着すると、街はブオーンによって荒れた状況になっていました。
ルドマン家でフローラと再会(女優の波瑠ちゃんの声がカナリよかった)。
リュカが結婚してある事実がネタバレした時に、えっ!フローラ以外も声優やってたの?と驚きました。はい、単純な私のような男は、騙されるわけです。
圧倒的にビアンカ派の私も、波瑠ちゃんのフローラなら選んでしまうでしょう。
リュカはフローラと結婚するため、ブオーンに盗まれた天空のつるぎを取り戻すために封印のほこらに向かいブオーンに挑みます。
しかし、秒殺で返り討ちにあいます。絶望的なダメージをおってサラボナに帰ってきたリュカ。
ルイーダの酒場で重症のリュカを回復させたのは、、、幼馴染のビアンカです。ビアンカは賞金目当てという名目でリュカとブオーン討伐の旅に出ます。
天空のつるぎを見つけますが、寝ているブオーンを起こしていまい戦闘になります。
ビアンカがブオーンを引き付けている間にリュカが天空のつるぎを手にします。いざ、天空のつるぎをサヤから抜こうとするも、リュカには抜けません。
良かったポイント
映画を見るまでは、リュカが天空のつるぎを装備できるパターンかな?と思っていたので、ホッとしました。やっぱり親子3世代の物語で戦って欲しかったので。
ブオーンの弱点を第3の目と見抜いた主人公は、スラリンを主人公に見立ててブオーンを誘い出します。騙されたブオーンは主人公に切られて地面に真っ逆さま。このままブオーンを殺すかと思いましたが、ここは魔物使い、なんとブオーンを仲間にしてしまいます。
ブオーンが仲間になりたそうにこちらを見ている。仲間にしますか?
→はい
いいえ
晴れてフローラと結婚する権利を得た主人公は、ビアンカに背中を押されてフローラに告白しに行きます。しかし、なかなかフローラに告白できないリュカに痺れを切らしたビアンカが2人の間に割って入ります。
なんとかフローラにプロポーズした主人公、返事はもちろんOK。
見届けたビアンカが2人から離れます。
リュカとフローラに背中を見せた瞬間に悲しい表情になるビアンカ。フローラはここで何かを感じ取ったようです。
フローラとの結婚に上機嫌な主人公と、酒場で酔い潰れそうなビアンカ。
主人公は寝室に向かう際に、1人の占い婆さんと出会い、そこで、怪しげな飲み物を渡されます。
それを飲むと、自分の本当の気持ちに気づくことが出来るというのです。断固として受取拒否する主人公ですが、占い婆さんに根負けして受け取ります。
結婚前夜、主人公は怪しげ飲み物が気になり飲んでしまいます。
そこで本当の自分の気持ち?に気付かされます。
そのまま酒場で酔い潰れたビアンカのもとに向かい、プロポーズ。
「その気になっちゃったんだからね」
の名セリフとともにプロポーズ成功。
ルドマンに謝罪するリュカ、「フローラには私の逆鱗にふれたことにする」と激怒しながらも受け入れるルドマン。
盛大に祝福されるビアンカとリュカの二人を、遠目から占い婆さんが見ていることに気づくリュカ。リュカはお礼を伝え、占い婆さんはその場をさります。裏の路地に隠れたところで、変身を解き実はフローラが占い婆さんだったことが判明します。(すっかり騙されました。声も波瑠ちゃんが二役)
なるほど、フローラがビアンカにアシスト返しをするのか。これでフローラ派もビアンカ派も両方納得?なのかな。
サンタローズでサンチョに結婚したことを伝え、二人の子供アルスが生まれます。平穏が日々が続くと思われましたが、ここにもゲマ達の魔の手が来ます。
必死に逃げる主人公リュカ、ビアンカ、サンチョ、アルス。サンチョがアルスを抱きかかえそりにのって先に逃げます。
ゴンズと一騎打ちの主人公、ゲマに捕まるビアンカ。ここでビアンカは天空の血が流れていることがゲマに知られてしまいます。そして、ゲマに石にされる主人公。
ビアンカもゲマに拉致されたあと、エビルマウンテンにて魔界の門の封印を解くことを拒否。ゲマに石にされてしまいます。
青年時代後半
サンチョとアルスがアストロの杖を手に入れますが、ギガンテスの大群に見つかり、ギガンテスと一緒に石化された主人公のもとへ。
石化が解けた主人公ですが、ギガンテスに襲われていきなりピンチ。ギガンテスに立ち向かうアルスに、リュカが持っていた剣を投げます。
しかし、投げた剣は天空の剣、焦った主人公は、アルスが天空のつるぎをサヤから抜けるはずがないと思い、大声で叫びます・・・・が。
ここでドラゴンクエストのテーマが流れて、サヤから天空の剣が抜けます(鳥肌が立つシーンです。)
アルスが天空の剣でギガンテスを一撃で倒します。
ここから物語はクライマックスへ加速します。
セントベレス山の頂上にはドラゴンに乗って行く必要が、そのためにはドラゴンオーブが必要。妖精の村に行くためにチゾットの山奥に向かい、そこでキラーマシン?ロボットと戦います。
過去にタイムスリップし幼少期のリュカと大人のリュカが会話をかわします。その際に本物のオーブと偽物をすり替えます。
大人のリュカが「坊や どんなにツライ
プサンがドラゴンオーブを手にしたことで竜の姿を取り戻し、セントベレス山に到着します。そしてビアンカの石化をときます。
ゲマ、ジャミ、ゴンズ、ゴーレム、ラマダ、ギガンテス、バルバロッサなどを相手に善戦しますが、圧倒的に数が足りません。
このピンチに仲間が助けにきます。ヘンリーやブオーン達です。
しかし、マーサがゲマに殺されてしまう。
ゴンズとジャミは覚醒したリュカに一撃でぶっ飛ばされます。
もうちょっと戦ってほしかったけど、これで3戦目なのでサクッと倒し、最上にいるゲマと戦います。
リュカがバギクロス、ゲマがメラゾーマ、少しゲマが押し気味に進みますが、主人公リュカと最後の加わった勇者アルスの追加攻撃でゲマを倒します。(ドラゴンボールのごはんのカメハメ波にごくうのカメハメ波が重なったイメージ)
開こうとする闇の扉にむかってアルスが天空の剣を投げて、ハッピーエンドかと思いきや。。。
賛否両論のラストシーン
映画がフリーズしたかのように止まり、全てが動かなくなります。時が止まった世界で主人公リュカのみがうごけます。
(この1分間?の静寂は、本当に時が止まったようでした)
白い仮面をかぶった黒い人間のようなラスボス?のミルドラースが出てきたかと思いきや、実はコンピュータウィルス。主人公はドラクエの世界が楽しめる仮想世界、VRゲームをプレイしていたのです。
リュカの母マーサの「今回の敵は、とても恐ろしい強大な敵」の「今回"の"」が引っかかっていたのですが、そういうことだったんですね。
「現実を見ろ」「大人になれ」だの容赦ない言葉を浴びせてくるラスボス、精神的にえぐってきます。ミルドラースにふんしたラスボスが仮想世界を壊していきます。
そこにあらわれたワクチン、ではなくスラリン。ゲームの世界の不穏な動きを察知して主人公に着いてきていたのです。(山寺さんの声がここで登場。)
スラリンが主人公に託した武器は、なんと
ロトの剣。
そして最後の敵は
GAME(ゲマではなくゲーム)。
コンピュータウィルスをワクチンで倒してこの仮想世界を取り戻した主人公。
ヘンリーやビアンカ達と勝利を分かち合い喜びます。
サンタローズが見えてきたところで映画のエンディングです。
感想
映画としては満足。公開初日に見たかいがあった。
すべてが思った通りではなかったけれど、ゲマを倒すシーンにパパスの剣が絡むかと思いましたが絡みませんでした(残念)。
フローラ役の波瑠ちゃんがよかったです。個人的に佐藤健、有村架純などを抑えてのMVPです。
ドラクエのテーマが確か3回くらい流れたかな、どのシーンもよかった。
ラスボスがgama(ゲマ)からgame(ゲーム)になるのも狙ってたのかな。ゲマの名前の由来は、ゲームから文字ったのかもしれない。
ゲームは電源を切ると終わるけど、確かにそこに存在する。昔はスーファミにカセットを差し込んでいたけど、今はスマホですぐにできる。ドラクエウォークで外でもできる。新宿にはVRもある。どんどんゲームが身近になってる。
いつの日か本当にありそうな、意識までコントロールする仮想世界を映画で体感した気がします。個人的にはDVDを購入して何度も見るだろうなと思います。
(最後を見たくない人はミルドラース部分をうまくカットすれば、いい感じに収まりそうです。)
ドラクエの中でドラクエ5が一番好きなので、映画化されたことは素直に嬉しいです。なぜ「ドラゴンクエスト5~天空の花嫁」ではなく「ドラゴンクエスト ユアストーリー」なのか、見るとはっきりわかりました。
Rの意味は「あなたが主人公」そう人生はロールプレイング。
堀井雄二先生の言葉を思い出しました。